ライフサイクルマネジメント【LCM】Lifecycle Management/ライフサイクル管理

概要

ライフサイクルマネジメントとは、製品やシステム、設備などを対象に、企画・導入から運用、保守、廃棄に至るまでの全過程を一貫して管理する手法。特定の工程や部門だけを最適化するのではなく、全体を通じた効率向上やコスト管理、リスク対応を図る。
ライフサイクルマネジメントのイメージ画像

ライフサイクル」(lifecycle)とは、人の誕生から死までの過程を円環状に表現したもので、ビジネスや技術の分野では、製品やサービス、システムなどが生まれてから役割を終えるまでの一連の流れを指す概念として使われている。

企業活動では、開発や製造、販売、保守などの各部門がそれぞれの目的や評価基準の下で業務を行うことが多い。このため、部門単位では効率化が達成されていても、組織全体としては無駄や重複が生じることがある。ライフサイクルマネジメントは、様々な部門が情報を共有しながら連携することで、局所最適を避け全体最適を目指す管理手法である。

分野や対象によって、ライフサイクルの具体的な内容や管理手法は異なる。製品を対象とする「製品ライフサイクルマネジメント」(PLM:Product Lifecycle Management)では、企画や設計、開発から、製造、販売、保守、廃棄までが管理の範囲となる。ITの文脈では、パソコンやサーバの調達・導入から運用・保守、廃棄・入れ替えまでを管理する「PCライフサイクルマネジメント」(PCLCM)や、情報システム要件定義から開発、運用、廃止までを対象とする「システムライフサイクルプロセス」(SLCP)などがある。

近年では、クラウドサービスIoT機器の普及に伴い、運用開始後も継続的に機能追加や更新を行う環境が一般化している。また、製品やソフトウェアのサポート終了に伴うセキュリティリスクへの対応や、ライセンス管理、資産管理、コンプライアンス管理を含めた総合的な管理の重要性も高まっており、ライフサイクルマネジメントの対象範囲は拡がりつつある。

(2026.6.14更新)
 

他の辞典等による「ライフサイクルマネジメント」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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