リライト 【rewrite】 リライティング / rewriting

概要

リライト(rewrite)とは、書き直す、書き換えるという意味の英単語。一般の外来語としては、完成した原稿などをすべて破棄して再び書き直すことを意味することが多い。

情報システム開発におけるリライト

システム開発の分野では、古いシステムを刷新したいときに、既存のソフトウェアと同じように動作するソフトウェアを、新しいプログラミング言語やライブラリなどを用いて、新しい動作環境(機種やOSなど)向けに開発しなおすことをリライトという。

一方、ハードウェアやOSなど動作環境のみを新しいものに入れ替え、既存のソフトウェアをそのまま新しい環境で動作させることを「リホスト」、そもそもの設計などから全面的に作り直すことを「リビルド」あるいは「リエンジニアリング」という。

リライトはリホストとリビルドの中間に位置し、期間やコストも両者の中間くらいになる。プログラム自体は刷新されるため新技術や新しい環境により適したソフトウェアとなるが、ビジネスロジック等の設計部分は古いまま残り、業務自体の改革などは望めない。

URLリライト

Webサーバの機能の一つで、クライアントからリクエストされたURLサーバ内部で指定された条件に従って書き換える機能をリライト(URLリライト)という。

サーバ内部でリダイレクト(転送)を行なうようなもので、クライアントがアクセスするURLは変えずに、内部的にそれとは異なるURLに誘導したいときに用いる。フォルダ名やファイル名を書き換えて別のファイルを表示したり、パラメータ(クエリ文字列)部分を改変したりすることができる。

(2019.10.2更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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