ライブマイグレーション【live migration】ホットマイグレーション/hot migration
概要

ライブマイグレーションを行なうと、ある物理コンピュータ上で動作している仮想マシン上のメモリイメージが丸ごと別のコンピュータ上の仮想マシンに移し替えられ、稼働中のOSやアプリケーションソフト、ネットワーク接続などを一切停止・切断させることなく新しいコンピュータ上で動作を継続することができる。
厳密には切り替えの瞬間に最短でミリ秒単位の瞬断が生じるが、外部とのコネクションのセッションなどは維持され、利用者や外部の別のシステムにとって移動に伴うサービスの中断が生じることはない。
ライブマイグレーションを行うには仮想マシンを構築・制御している仮想マシンモニタ(ハイパーバイザ)が対応している必要がある。また、一瞬で移動を行うには移転先を同一LAN内など近接した範囲に限定したり、ストレージを移転元と共有する必要があるなど一定の制約が生じる(長時間かけて遠隔地やストレージごと移動できるシステムも存在する)。
一方、稼働中のシステムを一旦停止して別の仮想マシンへ移動する方式は「クイックマイグレーション」(quick migration)あるいは「コールドマイグレーション」(cold migration)と呼ばれる。
(2019.12.28更新)
「ライブマイグレーション」の関連用語
他の用語辞典による「ライブマイグレーション」の解説 (外部サイト)
- ITパスポート用語辞典「ライブマイグレーション」
- WhatIs.com (英語)「live migration」
- Techopedia (英語)「Live Migration」
- PC Magazine (英語)「live migration」
資格試験などの「ライブマイグレーション」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令1秋 問57】 サーバの仮想化技術において、あるハードウェアで稼働している仮想化されたサーバを停止することなく別のハードウェアに移動させ、移動前の状態から引き続きサーバの処理を継続させる技術を何と呼ぶか。
▼ 基本情報技術者試験
【令7修6 問11】 仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
【令5修12 問11】 仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
【令5修1 問15】 仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
【令3修1 問15】 仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。