プレシデンスダイアグラム法 【PDM】 Precedence Diagram Method

概要

プレシデンスダイアグラム法(PDM)とは、プロジェクトの工程間の関係を図示するための作図法の一つで、作業の開始や終了の対応関係を示すもの。

各工程は矩形で表し、中央に作業名と所要時間(あるいは所要日数など)、左上に最早開始時刻(あるいは日、以下同)、右上に最早終了時刻、左下に最遅開始時刻、右下に最遅終了時刻を書き入れる。工程間の関係は矢印で表すが、工程の開始を矩形の左端、終了を右端として、これら左右端の間を矢印で結んでいくことで工程間の依存関係を表す。

作業Aの終了から作業Bの開始に伸びた矢印は「FS」(Finish-to-Start:終了-開始関係)で、「作業Aが終わったら作業Bを開始する」という関係を表す。作業Aの開始から作業Bの終了に伸びた矢印は「SF」(Start-to-Finish:開始-終了関係)で、「作業Aが開始されたら作業Bを終了する」という関係を表す。

作業Aの開始から作業Bの開始に伸びた矢印は「SS」(Start-to-Start:開始-開始関係)で、「作業Aが始まったら作業Bも開始する」という関係を表す。作業Aの終了から作業Bの終了に伸びた矢印は「FF」(Finish-to-Finish:終了-終了関係)で、「作業Aが終わったら作業Bも終了する」という関係を表す。

(2020.10.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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