USB Type-B 【USB-Bコネクタ】 USB Standard-B
概要
USB Type-B(USB-Bコネクタ)とは、USB端子の形状の一つで、幅と高さが近い六角形の端子。最も初期に策定されたコネクタ仕様の一つで、主にプリンタなど周辺機器側のUSBポートに用いられた。サイズは幅8mm×高さ7.26mmと正方形に近いが、上端の左右が欠けた六角形となっており、上下を逆さまに差し込むことができないようになっている。初期の規格では4つのピンが上下に2本ずつ並んでいる。
USB 3.0対応の端子では切り欠きのある側が上に延長され縦長となっており、そこに5つのピンが追加されている。3.0対応のポートは樹脂部分が青く着色されることが多く、旧規格用のものと並んでいても容易に見分けることができる。後方互換性があるため旧規格の機器を差し込めば旧規格の仕様で通信する。
USB Type-Bは1996年に策定された最初の規格、USB 1.0で定められたもので、プリンタやイメージスキャナなど周辺機器側の端子として策定された。コンピュータ本体側は平たい形状のUSB Type-A端子が用いられる。
後に、より小型のミニUSB(USB Mini-A/USB Mini-B)やマイクロUSB(USB Micro-A/USB Micro-B)が策定された。コンピュータ本体側はUSB Type-Aが定着する一方、周辺機器側は小型化や携帯機器の普及の影響でこれら小型の端子形状に速やかに移行したため、USB Type-Bは2000年代前半以降はあまり使われていない。
USB 3.0からは楕円に近い形状の「USB Type-C」が標準とされ、従来のコンピュータ側(A型コネクタ)、USB機器側(B型コネクタ)の端子形状による区別もなくなった。USB 3.2以降では最新規格での通信を行うにはType-Cが必須となり、コンピュータ側、USB機器側ともにType-Cへの移行が急速に進行している。
(2022.10.14更新)