Thunderbolt 【Light Peak】

概要

Thunderbolt(Light Peak)とは、米インテル(Intel)社と米アップル(Apple)社が開発した、コンピュータ本体と周辺機器などを結ぶシリアル通信インターフェース規格の一つ。最高40Gbps(ギガビット毎秒)の双方向通信が可能。

PCI ExpressあるいはDisplayPortの外部接続インターフェースとして機能し、両方式の信号を混在させて通信することもできる。アダプタを用いればUSBIEEE 1394FireWire/i.LINK)、Gigabit EthernetFibre Channelなどで通信することもできる。

通信ケーブルはメタルケーブル銅線)または光ファイバーケーブルが使用でき、銅線の場合は接続した機器に最大10W(Thunderbolt 3からは100W)の電力供給が可能。光ファイバーの場合は銅線よりも長距離(最長60メートル)の通信が可能となる。

接続形態は中心となる機器や集線装置にすべての機器を接続するハブ型のほか、他の機器の通信をバケツリレーに中継するデイジーチェーン数珠つなぎ)型の接続も可能。コネクタプラグの形状は当初はMini DisplayPortのものを流用したが、Thunderbolt 3からはUSB Type-Cコネクタが使われている。

歴史

初版の規格は2011年に発表され、メタルケーブルを用いて最高10Gbpsでの通信が可能である。Apple社Macシリーズなどに採用された。Thunderbolt 2は2013年に発表され、伝送速度20Gbpsに向上し、光ファイバーケーブルに対応した。

Thunderbolt 3は2015年に発表され、コネクタMini DisplayPortからUSB Type-Cに変更された。給電能力が100Wに引き上げられ、伝送速度は40Gbpsに向上した。2020年にはThunderbolt 4が発表され、USB4との統合が進んだ。USBポートとして使用できるほか、Thunderbolt 3以前との互換性も維持されている(逆にUSB4ポートでのThunderboltサポートはオプション)。

(2022.7.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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