バスパワー 【bus powered】

概要

バスパワー(bus powered)とは、通信ケーブルを経由して電力も供給し、接続した機器を動作させる方式のこと。機器ごとにコンセントから電源ケーブルを引いてくる必要がないため、配線が簡単になる。IT機器ではUSBIEEE 1394のものがよく知られる。

金属線ケーブルで信号を伝送する接続インターフェースに用意されている機能で、接続先の機器に信号線を通じてコンピュータ本体などから電力を供給する。一方、通常の電気機器と同じように電源ケーブルでコンセントから給電する方式は「セルフパワー」(self-powered)という。

古くからキーボードマウスなど微小な電力でセンサーなどを駆動すればよい装置はバスパワーによる給電で動作してきた。USBバスパワー規格により従来より電源容量が拡大したため、DVDドライブSSDなどもバスパワー駆動が可能となった。USBハブの中には自らはセルフパワー駆動で、得た電力を接続先にバスパワー供給する機種もある。

最新のUSB PD規格では電源ケーブルと遜色ない電力の供給が可能となっており、ディスプレイやプリンタなどセルフパワーでしか駆動できなかった機器もUSBケーブル一本でコンピュータから給電して動作するようになりつつある。

(2024.8.21更新)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平26秋 問72
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。