xHCI 【Extensible Host Controller Interface】

概要

xHCI(Extensible Host Controller Interface)とは、コンピュータ内部のUSBコントローラドライバソフトから制御するための手順を定めた仕様の一つで、USB 3.x規格に対応したもの。

USBはコンピュータ本体と周辺機器の接続などに用いられる通信規格の一つで、コンピュータにはUSBによる通信を制御するためのホストコントローラというICチップが内蔵される。これをオペレーティングシステム(OS)に組み込まれたドライバソフトから制御するためのインターフェース仕様をHCI(Host Controller Interface)という。

xHCIは米インテル(Intel)社が仕様を策定・公開したHCI仕様の一つで、様々な企業がこの仕様に準拠したコントローラICを開発している。USB 3.xで導入された高速な通信モードに対応しており、xHCI 1.0では5Gbps、xHCI 1.1では10Gbps、xHCI 1.2では20Gbps(USB 3.2 Gen2x2)に対応する。

USB 2.0ホストコントローラ仕様である「EHCI」はUSB 2.0のみを担当し、USB 1.1対応には1.1用の「UHCI」あるいは「OHCI」を必要としたが、xHCIではこれらすべての機能が統合され、USB 1.1から3.xまでを単一のコントローラで対応することができる。

(2024.1.10更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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