USBデバイスクラス 【USB device class】

概要

USBデバイスクラス(USB device class)とは、コンピュータ周辺機器などを接続するUSB(Universal Serial Bus)の仕組みの一つで、機器の種類ごとに基本的な機能の制御方法を定めた標準仕様。コンピュータオペレーティングシステム(OS)に標準で組み込まれたドライバソフトで機器を制御・操作することができる。

USB以前の接続規格では個別の製品ごとに製造元が提供するドライバソフトOSに導入しなければ機器を制御することができなかったが、USBでは機器の種類(クラス)ごとに基本的な制御方式を定めており、その範囲内であればOS標準の汎用ドライバで利用することができる。

キーボードマウスを繋いだ途端使用できるようになったり、USBメモリを差し込むとすぐデータの読み書きができるのはこの仕組みを利用している。機器ごとに固有の機能を利用したい場合には、従来通り開発元の提供する個別のドライバを導入して使用することもできる。

主なデバイスクラスとして、キーボードマウスなどを表す「USB Human Interface Device Class」(USB HID)、デジタルカメラ(内のストレージ)やメモリーカードUSBメモリなどを表す「USB Mass Storage Class」(USB MSC)、スピーカーマイクなどを表す「USB Audio Class」、イメージスキャナなどを表す「USB Image Class」、プリンタを表す「USB Printer Class」などが用意されている。

(2024.6.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる