USBデバイスクラス 【USB device class】
概要
USBデバイスクラス(USB device class)とは、コンピュータと周辺機器などを接続するUSB(Universal Serial Bus)の仕組みの一つで、機器の種類ごとに基本的な機能の制御方法を定めた標準仕様。コンピュータのオペレーティングシステム(OS)に標準で組み込まれたドライバソフトで機器を制御・操作することができる。USB以前の接続規格では個別の製品ごとに製造元が提供するドライバソフトをOSに導入しなければ機器を制御することができなかったが、USBでは機器の種類(クラス)ごとに基本的な制御方式を定めており、その範囲内であればOS標準の汎用ドライバで利用することができる。
キーボードやマウスを繋いだ途端使用できるようになったり、USBメモリを差し込むとすぐデータの読み書きができるのはこの仕組みを利用している。機器ごとに固有の機能を利用したい場合には、従来通り開発元の提供する個別のドライバを導入して使用することもできる。
主なデバイスクラスとして、キーボードやマウスなどを表す「USB Human Interface Device Class」(USB HID)、デジタルカメラ(内のストレージ)やメモリーカード、USBメモリなどを表す「USB Mass Storage Class」(USB MSC)、スピーカーやマイクなどを表す「USB Audio Class」、イメージスキャナなどを表す「USB Image Class」、プリンタを表す「USB Printer Class」などが用意されている。
(2024.6.18更新)