USBポート 【USB port】 USBジャック / USB jack
USB(Universal Serial Bus)はパソコンと周辺機器の接続のために策定された高速な通信規格だが、パソコン以外にもスマートフォンやゲーム機を始めとする多くの情報機器が対応しており、近接する機器間の相互接続や充電を行うための標準の入出力端子として普及している。
初期の規格
USB端子には様々なサイズ、形状のものがあり、USBポートがどの端子を差し込めるかは機器によって異なる。初期のUSB 1.0/1.1では、パソコンや据え置き型ゲーム機など比較的大型でホスト側の機器では最も大きく平たい角型のUSB Type-Aが、プリンタなどの周辺機器では横幅が狭く角が2ヶ所欠けた形のUSB Type-Bが用いられた。
ミニUSB/マイクロUSB
USB 2.0では初期の端子では大きすぎる携帯機器向けの小型の端子形状として「ミニUSB」(USB Mini-A/USB Mini-B)が策定され、デジタルカメラなどで普及した。
さらに、ミニUSBでは薄型化が進むスマートフォンなどには厚すぎたため、主に厚みを削減した「マイクロUSB」(USB Micro-A/USB Micro-B)も追加され、スマートフォンやタブレット端子などで標準の端子形状となった。
USB Type-C
USB 3.0ではケーブルの信号線やコネクタの金属接点の数が増えたため、新たに楕円形の「USB Type-C」が策定された。マイクロUSBとほぼ同等の大きさで、パソコンや周辺機器、携帯機器といった機器の種類や役割(ホスト側/デバイス側)の違いに依らず、すべて単一の共通の端子を用いる。
Type-AからマイクロUSBまでの旧来の端子形状も当初はサポートされていたが、USB 3.2ではUSB Type-C以外の旧来の端子は非対応となり、USB4以降でも対応しないことになったため、今後はUSB Type-Cへの統一が進むことになる。
ポート数とUSBハブ
USBは仕様上、127台までの機器を接続することができるが、一般的なコンピュータ製品のポート数は、デスクトップ型やタワー型のパソコンで2~6個、ノート型で1~2個、スマートフォンなどの携帯機器で1個程度である。
本体にあるポートの数より多い機器を接続したい場合には、USBハブやハブ内蔵ディスプレイなどの機器を用いて一つのポートから複数のポートに分岐させることができ、各ポートに本体と同じように機器を接続できる。