JRE 【Java Runtime Environment】 Javaランタイム

概要

JRE(Java Runtime Environment)とは、Java言語で開発されたソフトウェアを実行するために必要なソフトウェアのパッケージ。オペレーティングシステム(OS)ごとに対応する版が配布されており、開発元の米オラクル(Oracle)社のWebサイトなどから誰でも自由に入手することができる。

Java仮想マシンJVMJava Virtual Machine)と呼ばれるソフトウェアを中心に、関連するプログラムファイルや設定ファイルなどで構成される。利用者は入手したパッケージに含まれる実行ファイル(インストーラ)を起動するだけで手元の環境にJava実行環境を導入することができる。

Javaで開発されたソフトウェアは特定のコンピュータの機種やOSに依存しない独自形式のプログラム(Javaバイトコード)として配布され、これを直接コンピュータ上で起動して実行することはできない。JRE(に含まれるJVM)は独自形式のプログラムをそのコンピュータで実行可能なネイティブ形式に自動的に変換し、実行する。

利用者が後からソフトを導入することができない組み込みシステムなど、システムによってはJavaの実行環境が内蔵されていることがあり、そのような環境ではJREを導入しなくてもJavaプログラムを実行できる。パソコン向けのOSでは標準ではJava環境が内蔵されていないことが多く、利用者が自らJREの導入作業を行わなければならない。

Oracle社ではJava言語でソフトウェアを開発するための標準開発キット(JDKJava Development Kit)を配布しているが、JREはその一部として同梱されている。JDKを導入した環境には自動的にJREも導入済みとなっており、Javaプログラムの実行が可能となっている。

(2022.10.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。