読み方 : ソフトウェアほしゅ
ソフトウェア保守【software maintenance】ソフトウェアメンテナンス
概要
ソフトウェア保守とは、開発が終わり実用に供されているソフトウェアを保守すること。主に稼働後に発見された不具合の修正や、利用環境の変化に対応するための改修などのために行われる。

完成したソフトウェアには開発時に発見・除去しきれなかった欠陥が残っていることがあり、利用者からの指摘などに基づいて速やかに修正して入れ替える仕組みを整えることは重要である。連携先システムの仕様変更など外部環境の変化に適応するための改修、性能や使い勝手の向上といった改良も必要に応じて行われる。
ソフトウェアの「一生」をモデル化したSLCP(ソフトウェアライフサイクルプロセス)の標準にもソフトウェア保守に関する規定がある。JIS X 0161ではソフトウェア保守プロセスを、
- 環境変化に対応する「適応保守」(adaptive maintenance)
- 発見されたバグを修正する「是正保守」(corrective maintenance)
- 是正保守に時間がかかる場合の応急手当として行われる「緊急保守」(emergency maintenance)
- 性能や機能、保守性、使いやすさなどを改良する「完全化保守」(perfective maintenance)
- 潜在的な不具合が顕在化する前に修正する「予防保守」(preventive maintenance)
の5つに分類している。
(2023.9.9更新)
「ソフトウェア保守」の関連用語
他の用語辞典による「ソフトウェア保守」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「ソフトウェア保守」
- 大塚商会 IT用語辞典「ソフトウェア保守」
- ITパスポート用語辞典「ソフトウェア保守」
- Gartner Information Technology Glossary (英語)「Software Maintenance」
資格試験などの「ソフトウェア保守」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令4 問47】 ソフトウェア保守に関する記述のうち、適切なものはどれか。
【令1秋 問46】 システム開発後にプログラムの修正や変更を行うことを何というか。
【平31春 問54】 ソフトウェア保守に関する説明として、適切なものはどれか。
【平30秋 問37】 ソフトウェア保守に該当するものはどれか。
【平29秋 問39】 ソフトウェア保守で実施する活動として、適切なものはどれか。
【平29春 問40】 ソフトウェア保守で行う作業はどれか。
【平27秋 問42】 ソフトウェア保守に該当するものはどれか。
【平26春 問36】 ソフトウェア保守に関する記述として、適切なものはどれか。
【平24秋 問50】 ソフトウェア保守に関する説明のうち、適切なものはどれか。
【平24春 問34】 ソフトウェア保守の説明として、適切なものはどれか。
【平23春 問44】 稼働中のソフトウェアに対して、発見された障害の是正や、新しい要件に対応するための機能拡張を行う活動として、最も適切なものはどれか。
【平21秋 問38】 ソフトウェア保守に含まれるものはどれか。