ロードマップ 【roadmap】
概要
ロードマップ(roadmap)とは、道路地図、計画図、予定表、工程表などの意味を持つ英単語。製品や技術、市場など特定の対象について、現在から将来のある時点までの展望や計画などを分かりやすく図や表にまとめたもの。時間の流れを一本の道路になぞらえ、将来のどの時点で何が達成される見込みであるかを書き入れた図表のことを指す。その際、節目となる出来事や到達段階のことを「マイルストーン」(milestone:マイル標)という。ロードマップは企業の研究開発や事業展開についての見通しを示したり、ある業界や分野、市場、技術などについての将来予想を示したりするのに用いられる。
製品ロードマップ (product roadmap)
企業が提供を予定している製品をまとめた図表のことを製品ロードマップという。現在から計画可能な範囲の将来について、登場予定の製品と、それによって何を実現するのかといった目標などを時系列に並べたものを指す。
複数の製品系列や製品カテゴリーがある場合には、横軸を時間軸とする二次元のグラフで表したり、複数の段で構成される表で示したりすることもある。どの程度の未来まで計画するかは製品や市場の特性、企業戦略などにより異なるが、あまり遠い未来の経済・社会の状況や技術の発展度合いは見通すことが難しいため、数年から長くても10年程度とすることが多い。
技術ロードマップ (technology roadmap)
ある領域の科学技術・工業技術の研究・開発に携わる人たちが、その技術の将来の展望をまとめたものを技術ロードマップという。
いつどのような技術が実現しそうかを時系列に予想したもので、その内容はある程度科学的知見の裏付けがあり、多くの専門家が合意するものでなければならない。企業が自社の技術について作成することもあるが、業界団体や政府機関によって作成されることも多い。
(2018.3.2更新)