Wordファイル【Word文書】
概要

Wordは米マイクロソフト(Microsoft)社のオフィスソフト製品「Microsoft Office」および「Microsoft 365」に含まれるソフトウェアの一つである。作成した文書は通常、Word専用の形式で保存され、この形式の文書ファイルを一般にWordファイルと呼ぶ。
ファイルには文章だけでなく、文字の書式や段落設定、ページ設定、画像や表組み、変更履歴、作成者、コメントなどの情報も記録される。作成時の構成を保ったまま編集や共有を行うことができる。
Wordファイルをエクスプローラーなどで見ると、ファイル名末尾の拡張子が「.doc」または「.docx」になっており、青色を基調に「W」の文字をあしらったアイコンで他の形式と区別できる。「.doc」はWord 2003まで標準だった独自仕様の形式で、Word 2007以降は「.docx」形式に改められた。新規に作成されるWordファイルのほとんどは「.docx」の方だが、古い「.doc」形式の読み込みは現在も可能である。
「.docx」はOOXML(Office Open XML)と呼ばれる、XMLを用いた公開仕様に基づく形式である。複数のXMLファイルや画像などをZip形式でデータ圧縮した構造で、従来の「.doc」と比べてファイルサイズを抑えやすく、破損時の復旧性や他ソフトとの互換性も向上している。なお、マクロを含む文書は「.docm」という別の形式で保存され、通常の「.docx」とは区別される。
「.docx」の仕様が公開されていることに加え、Wordの普及率が極めて高いことから、Googleドキュメントをはじめとするクラウド型の文書編集サービスやLibreOffice Writerなどの他の文書編集ソフトでも、この形式の読み込みや書き出しに対応していることが多い。ただし、利用するソフトやバージョンによっては、Word固有の機能や高度なレイアウトが正しく再現されず、フォントの置き換えやレイアウトの崩れが生じる場合がある。どのような環境でも同じ見た目を保ちたい場合には、PDF形式などに変換して配布されることもある。