ハッシュテーブル 【hash table】 ハッシュマップ / hash map / ハッシュ表

概要

ハッシュテーブル(hash table)とは、データ構造の一つで、標識(キーkey)と対応する(value)のペアを単位としてデータを格納し、キーを指定すると対応するを高速に取得できる構造。

キーのペアを格納できるデータ型連想配列辞書ハッシュマップなどと呼ばれ、多くのプログラミング言語で利用できる。ハッシュテーブルはこうしたデータ型の実装方式としてよく利用される。

ハッシュテーブルではキーから一定の計算手順により固定長の整数値などに単純化されたを求め、これを添字として配列を格納・取得する。この計算手順をハッシュ関数、算出された固定長ハッシュ値と呼ぶ。

長いキー(任意の文字列データなど)を許容する場合、異なるキーから同じハッシュ値が得られることがあるが、配列の各要素はそれ自体が配列リストになっており、複数のを区別して格納できるようになっている。

ハッシュテーブルでキーを元に対応するを得るには、ハッシュ値の計算と、ハッシュ値が衝突した場合に複数の要素から探索する時間しかかからず、配列内を全探索する必要がない。単純なリスト配列などに比べ極めて高速にデータを取得することができる。

(2020.2.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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