ping 【Packet INternet Groper】
概要
ping(Packet INternet Groper)とは、インターネットなどのTCP/IPネットワークで、ネットワーク上で特定のIPアドレスを持つ機器から応答があるかを調べるためのプログラム。多くのシステムで標準的に用意されている。調べたい相手のIPアドレスやホスト名を指定すると、ICMP(Internet Control Message Protocol)というプロトコル(通信規約)を用いて応答要請(ICMPエコーリクエスト)を送信し、相手方から応答(ICMPエコーリプライ)があるかどうか、送信開始から受信完了までの所要時間(RTT:Round Trip Time)などを調査する。
特に指定がなければ試行は複数回(UNIX系OSでは通常10回、Windowsでは4回)連続して行われ、それぞれについて結果が表示される。応答があった場合は、相手方のIPアドレスと送受信したバイト数(bytes)、ネットワーク上の中継回数(TTL)、往復時間(time)などが表示される。最後に試行の成功回数や成功率、時間の平均値などの集計が表示される。
相手から応答がなかった場合は「制限時間内に応答がなかった」(Request timed out.)「指定されたアドレスやネットワークは到達可能ではない」(Destination host/net unreachable.)「経路が長すぎて到達できない」(TTL expired in transit.)など理由を表示する。宛先をホスト名(ドメイン名)で指定した場合には、そもそもDNSなどで対応するIPアドレスが見つからず相手方への送信を開始できない場合(Unknown host.)がある。
(2019.9.11更新)