読み方 : アイピーアドレスプール

IPアドレスプール【IP address pool】DHCPアドレスプール

概要

IPアドレスプールとは、DHCPサーバなどが動的にIPアドレスを割り当てる際に、固定的な割り当てを行わない範囲としてあらかじめ確保しておくIPアドレスの集合のこと。端末からの要求に応じてプール内の空きアドレスが選ばれて割り当てられ、利用が終わるとプールに返却される。
IPアドレスプールのイメージ画像

IPアドレスプールは、一時的な利用を前提に連番で予約されたIPアドレスの範囲である。新たに接続した端末から割り当て要求が行われると、プールの中で現在使用されていないアドレスが自動的に選択されて提供される仕組みになっている。

DHCPサーバプール内のアドレスを管理し、端末に割り当てる際には利用期限が設定される。期限内は占有状態(使用中)として他の端末に割り当てないよう保護される。期限が切れるか利用が終了するとアドレスは解放され、再びプールに戻って次の割り当てに備える。

家庭や企業の内部ネットワークプライベートIPアドレスを運用する場合、個別に固定アドレスを設定する必要のない機器に対しては、IPアドレスプールからDHCPによって接続時に自動的にアドレスが割り当てられることが多い。プライベートアドレス用に予約された「192.168.」や「10.」で始まるアドレス領域がプールとして指定されることが一般的である。これにより、管理者は端末ごとに手動で設定する手間を省くことができる。

インターネット接続でも同様の仕組みが用いられている。インターネットサービスプロバイダISP)が利用者にグローバルIPアドレスを割り当てる際、固定IPアドレスを契約していない利用者に対しては、プロバイダが保有するIPアドレスプールの中からその時点で空いているアドレスが接続ごとに割り当てられる。IPv4アドレスの数に限りがある中、アドレスを多数の契約者で共有することができる。IPアドレスプールの規模や構成はネットワークの管理者やISPによって異なり、必ずしも連番で厳密に並んでいるとは限らない。大規模なネットワークでは専用の管理システム(IPAMIP Address Management)が用いられることもある。

(2026.6.29更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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