ICMPリダイレクト 【ICMP redirect】 ICMPリダイレクトメッセージ / ICMP redirect message

概要

ICMPリダイレクト(ICMP redirect)とは、複数のゲートウェイがあるネットワークゲートウェイからホストに通知されるメッセージの一つで、その宛先アドレスには自分より適したゲートウェイがあることを知らせるもの。

それぞれ異なる接続先を持つゲートウェイAとBがあるネットワークで、あるホストXがAに対してパケットの転送を依頼してきたとき、そのパケット宛先アドレスへ到達するにはBの方が適していることがある。

このような場合にAはBに当該パケットを転送しつつ、Xに対しては「今後そのアドレスへ送るにはBへ転送するように」という内容のICMPリダイレクトメッセージを送信する。Xは自身の経路表にこれを書き加え、一時的に(Windowsの場合は10分)この情報を参照して当該アドレスへのパケットをBに送信する。

通知される経路情報は当該の宛先アドレス単独(一つのIPアドレス)に対するものであり、同じネットワークの他のホストへの送信には適用されない。ホスト側のファイアウォール設定などでICMPメッセージの送受信を制限あるいは禁止している場合はこの仕組みは機能しない。攻撃に悪用されることを防ぐため、あえて無効に設定する場合もある。

(2022.1.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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