ICMPフラッド攻撃 【ICMP flooding attack】 Pingフラッド攻撃 / Ping flooding attack

概要

ICMPフラッド攻撃(ICMP flooding attack)とは、攻撃対象を機能不全に陥らせるDoS攻撃の手法の一つで、標的にICMPパケットを短時間の間に大量に送りつける攻撃。

ICMPInternet Control Message Protocol)はIPネットワーク上で通信制御や状態調査をうためのプロトコル通信規約)の一つで、ネットワーク上で相手方までの経路疎通確認う「pingコマンドなどで利用される。

ICMPフラッド攻撃はこれを悪用したもので、攻撃者は対象に向けて「ICMPエコー要求」(echo request)と呼ばれる制御用メッセージを短時間の間に大量に送信する。対象の回線容量やシステムの処理能力を飽和状態にすることで、通常の接続要求に応答できない状態にしてしまう。

同じICMPを悪用した攻撃でも、一回のICMPメッセージに長大なデータ添付し、短いデータの受信しか想定していないソフトウェアの動作を妨害して通信不能な状態に陥らせる攻撃手法は「Ping of Death」(死のping)と呼ばれる。

(2020.2.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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