ラウンドトリップ【round trip】
概要
ラウンドトリップとは、往復(切符)、周遊(旅行)、回遊、一周などの意味を持つ英単語。IT分野では、通信における信号の往復過程や、ソフトウェア開発における反復的な工程の循環を指す用語として用いられることがある。
ラウンドトリップタイム
通信やネットワーク、データ伝送などの分野では、通信相手に信号やデータを発信して、応答が帰ってくるまでの過程をラウンドトリップという。この過程にかかる時間のことを「ラウンドトリップタイム」(RTT:Round-Trip Time)あるいは「ラウンドトリップ遅延」(RTD:Round-Trip Delay)という。
RTTはネットワークの応答性を評価する基本的な指標の一つであり、RTTが大きいほど通信の往復に時間がかかることを意味する。単位時間あたりに伝送できるデータ量がいくら大きくても、RTTが大きければ通信開始時の接続手続きなど往復のやり取りが必要となる状況で大きな待ち時間や遅延が生じ、体感的な品質は劣化する。
開発におけるラウンドトリップ
ソフトウェア開発などでは、同じ過程・工程を反復して次第に完成度を上げていく方式や、複数のツールなどが連携し、一方でデータを編集すると自動的に他方にも反映される方式などのことをラウンドトリップということがある。
例えば、モデル駆動開発では、設計モデルからソースコードを生成し、そのコードの変更を再びモデルに反映する仕組みを「ラウンドトリップエンジニアリング」と呼ぶ。また、データ形式の変換や、エンコードとデコードを往復させて元のデータと一致するかを確認する「ラウンドトリップテスト」といった用例もある。処理の整合性や互換性を検証する場面で用いられる。
(2026.3.9更新)
