アセット 【asset】

概要

アセット(asset)とは、資産、財産、資源、有価物、有用なもの、利点、長所、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、経済的な価値や換金性が高い資産(現預金や有価証券、不動産、生産機械など)や、各種の経営資源のことをアセットということが多い。

ITの分野では、企業などの情報システムを構成するパソコンやサーバ、スマートフォンなどの機器や資材、ソフトウェア、ライセンス(使用権)、サービス契約などをまとめて「ITアセット」あるいは「IT資産」と呼ぶ。

税法などで財産性が認められる金額のものは、他の資産と同じように台帳に記録するなどして管理し、調達から廃棄まで追跡したり、現況を把握できるようにする必要がある。IT資産の管理を専門に行うソフトウェアやネットサービスを「IT資産管理ツール」という。

デジタルコンテンツのアセット

ビデオゲームやデジタルコンテンツの制作・開発では、その構成要素となる画像や3Dモデル、音楽、効果音などの素材のことをアセットということがある。

ゲーム開発ツールなどには、キャラクターや背景、マップなどの画像やモデル、特殊効果のアニメーション、BGMや効果音(SE)など、無償で使用できるアセットがあらかじめ同梱されていることがある。自分でゼロから素材を制作しなくてもゲームを開発することができる。

また、開発ツールの開発元などがネット上でアセットの公開や販売ができる「アセットストア」を運営している場合があり、アセット制作者とゲーム開発者の間でアセットを売買することができる。

(2024.2.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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