オムニチャネル 【omni-channel retailing】

概要

オムニチャネル(omni-channel retailing)とは、流通・小売業の戦略の一つで、複数の販売経路や顧客接点を有機的に連携させ、顧客の利便性を高めたり、多様な購買機会を創出すること。“omni-” は「すべての」を意味する接頭辞

実店舗やオンライン店舗(ECサイト)、通販カタログ、ダイレクトメールマスメディア広告、モバイルサイト、SNSコールセンターなどといったチャネル間の垣根を取り払い、一人の消費者や顧客と多様なチャネルを通じて接触を持ち、販売や顧客満足に繋げていく手法を指す。

例えば、各店舗とECサイトの在庫管理を統合し、顧客が実店舗に来店した際に探している商品の在庫がない場合に、即座に自社のECサイトへ注文を転送して自宅へ届けたり、ネットで注文を受けて実店舗で現物を確認してから購入できるサービスなどが該当する。

複数の販売チャネルを活用する考え方には従来から「マルチチャネル」(multi-channel)があるが、これは「主婦層にはテレビ通販」「若者層にはSNSECサイト」といったように顧客セグメントごとに異なるチャネルでアプローチすることを意味する。

(2020.5.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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