生データ 【raw data】 素データ / ローデータ

概要

生データ(raw data)とは、集計や編集などを施していない、最初に記録された状態のままのデータのこと。何かの記録を時系列に取ったものは「生ログ」とも呼ばれる。

活動や現象の記録などについて用いられる概念で、人間や機械によって集計や抽出、処理、加工、編集などをなっていない、素のままのデータのことを指す。状況によっては紙面に書かれた情報が生データとして用いられる場合もある。

そのままでは利用目的に照らして冗長だったり分かりにいことが多いため、発表や報告の際には生データを元に、不要なデータを取り除いて整理したり、集計や正規化、統計解析などをったり、図や表にまとめるなどの処理をうことが多い。

分野によっては、生データは記録対象の現象が確かに起きたことを示す「証拠」としての役割や、その際の詳細な状況の記録として有用性があるため、それ自体は報告などに用いなくても適切に保管し、後から追跡・参照できるようにすることが求められることがある。データ改竄や偽造を防ぐ措置が取られ、完全性や正確性が保証された状態を「データインテグリティ」(data integrity)という。

(2023.4.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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