ワントゥワンマーケティング 【One to One marketing】
概要
ワントゥワンマーケティング(One to One marketing)とは、企業のマーケティング活動の手法の一つで、個々の消費者や顧客の嗜好やニーズ、購買履歴などに合わせて、一人一人個別に展開されるもの。提供する情報や対応を個々に変化させることにより、企業との間で一対一の関係を築いているように感じさせることを狙って行われる。新しい顧客の開拓よりも、既存顧客のロイヤリティ(愛着)を高めるのに有効とされ、契約や取引の継続や繰り返し購入が期待される。
従来の企業活動でも、例えば店舗で従業員が顧客を認識して対話するといった一対一の活動は行われてきたが、ワントゥワンマーケティングという場合には個々の従業員の属人的な活動ではなく、インターネットやITシステムなどを駆使して大規模な消費者集団や顧客集団の一人一人に個別的な関係性を生み出す手法を指す。
例えば、ECサイトやネットサービスで、各顧客の過去の取引記録や閲覧ページなどを元に表示する情報や推薦商品を変化させるパーソナライゼーションやリコメンデーション、ネット上でのサイト閲覧履歴を元に広告内容を変化させる行動ターゲティング広告、自社サイトへの訪問者に再訪を促す広告を配信するリターゲティング広告、顧客の属性や購買履歴に基づいて発行される電子クーポンなどの手法が該当する。
(2020.5.31更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
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