技術のSカーブ 【S字カーブ理論】
概要
技術のSカーブ(S字カーブ理論)とは、多くの科学技術・工業技術に共通して見られる性質の一つで、技術の発展・進歩のペースが、当初は緩やかに、その後急激になるが、やがて限界が近づき再び緩やかになるというもの。グラフの縦軸に発展の度合いを、横軸に経過時間や投入資源の累積を取り、発展の過程を曲線で描くと、初期と末期の傾きが緩やかで中間の傾きが急な「S」の字型の形状となることからこのように呼ばれる。
時間と技術進歩の関係だけでなく、技術の進展と応用製品の性能の関係などの説明に用いられることもある。また、マーケティングなどの分野では新製品の市場導入からの時間経過と普及度合いの推移を説明するのに同じS字型のグラフを用いることがある。
(2020.3.26更新)