読み方 : ぎじゅつのエスカーブ
技術のSカーブ【S字カーブ理論】
技術のSカーブとは?
多くの科学技術・工業技術に共通して見られる性質の一つで、技術の発展・進歩のペースが、当初は緩やかに、その後急激になるが、やがて限界が近づき再び緩やかになるというもの。

グラフの縦軸に発展の度合いを、横軸に経過時間や投入資源の累積を取り、発展の過程を曲線で描くと、初期と末期の傾きが緩やかで中間の傾きが急な「S」の字型の形状となることからこのように呼ばれる。
技術が登場した直後の黎明期には、研究開発に多大な資源を投じても性能の向上はごくわずかにとどまる。基礎的な原理の解明や試行錯誤に多くの労力が費やされ、成果が目に見えにくい時期が続く。この段階では投資に対するリターンが小さく、技術の将来性を見極めることも難しい。
やがて、基盤となる知識や製造技術が蓄積されると、性能は急激に向上し始める。この成長期では、わずかな追加投資に対して大きな改善が得られるため、競合他社の参入も相次ぎ、技術の普及が一気に加速する。半導体の集積度が数年ごとに倍増し続けた時代はこの段階の典型であり、社会インフラや産業構造を短期間で塗り替えるほどの変化が生じることもある。
しかし、成長にも限界がある。技術が物理的・理論的な制約に近づくと改善の余地が失われ、曲線は再び緩やかになっていく。成熟期と呼ばれるこの段階では、研究開発費を積み増しても性能向上はわずかとなり、コスト削減や品質の安定化が競争の主軸に移る。
このような段階の推移は、時間と技術進歩の関係だけでなく、技術の進展と応用製品の性能の関係などの説明に用いられることもある。また、マーケティングなどの分野では、新製品の市場導入からの時間経過と普及度合いの推移を説明するのに同じS字型のグラフを用いることがある。
関連用語
資格試験などの「技術のSカーブ」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令7修6 問52】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【令6修7 問52】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【令5修7 問52】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【令3修12 問69】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【令2修6 問69】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【令1修12 問69】 技術のSカーブの説明として,適切なものはどれか。
【平30秋 問70】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。
【平30修6 問70】 技術のSカーブの説明として,適切なものはどれか。
【平28秋 問70】 技術のSカーブの説明として,適切なものはどれか。
【平26修6 問70】 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。