読み方 : オービーエス
OBS【Organization Breakdown Structure】
概要
OBSとは、プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクトを遂行する組織の構成を階層的に整理した構成図。部署やチーム、担当者などの上下関係や所属関係を樹形図の形で示し、指揮命令系統と責任範囲を明確にする。

プロジェクト計画では、作業内容を階層的に分解したWBS(Work Breakdown Structure)と組み合わせて使われることが多い。WBSが「何を行うか」を表すのに対し、OBSは「誰が行うか」を表す。両者を対応付けることで、各作業に対する担当チームや責任者を過不足なく割り当てることができる。
この対応関係を表にまとめたものが「責任分担マトリクス」(RAM:Responsibility Assignment Matrix)である。WBSの作業項目とOBSの組織単位を縦横に配置し、各交点に担当の印をつける形式が一般的である。これにより、担当者の重複や空白が一目で把握できる。
OBSの階層構造はプロジェクトの規模によって異なる。大規模な案件では、プロジェクトマネージャを頂点に、部門、チーム、個人という複数の層が形成される。例えば、システム開発では、要件定義、設計、開発、試験といった各チームをその下に配置し、さらに個々のメンバーへと分解していく。複数の企業や部署が参加する場合も、関係組織の役割と所属を整理する手段として機能する。
PMBOKをはじめとするプロジェクトマネジメントの標準的な知識体系でも、OBSはコスト管理やスケジュール管理と連携して活用される手法として位置付けられている。各組織単位にコストアカウントを割り当てることで、予算の配賦や実績の集計を組織ごとに管理できるようになる。
(2026.6.3更新)