WIP 【Work In Progress】 ワークインプログレス / Work In Process / ワークインプロセス

概要

WIP(Work In Progress)とは、制作途上のもの、やりかけのもの、進行中の作業、工事中、作業中、などの意味を持つ英語表現。製造や会計の分野では「仕掛品しかかりひん」を指す。3つの単語からなる略語(頭文字語)だが、通常の単語のように「ウィップ」と読む。「WIPs」と複数形で表すこともある。

WIPは途中まで進めたがまだ完了していない作業や、制作・製造の途上で未完成の品のことを指す。未完のまま途中で中止してしまったわけではなく、いずれ作業を続行・再開して完成・完了させるつもりであるという含意がある。

対象は物品や文書、ソフトウェアプロジェクト、芸術作品、方法論など様々で、音楽や演劇などの分野では「WIP公演」と題して未完成の作品を試験的に上演する催しが開かれることもある。SNSなどでは制作途上のイラスト作品などに「#wip」というハッシュタグを付けて公開することがある。

また、すでに公開・提供しているものについて、これで完成・完全ではなく今後改善していくつもりである、改良途上である、といった意図を表明する文言として用いられることもある。その場合、しばしば謝罪や弁解のニュアンスを伴う。

日本語圏ではインターネットによるコミュニケーションの普及に伴って定着した表現であるためネットスラングの一つと紹介されることもあるが、英語圏では以前から存在する一般的な略語表現である。

(2024.6.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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