PERT 【Program Evaluation and Review Technique】

概要

PERT(Program Evaluation and Review Technique)とは、プロジェクトの工程管理を定量的、科学的にう手法の一つで、各工程の依存関係を図示して所要期間を見積もったり、重要な工程を見極めたりする手法。1950年代に米海軍で弾道ミサイル開発プロジェクトのために考案された手法である。

PERTでは各工程を「前の工程が終わらないと次の工程が始められない」という依存関係に従って矢印で繋いでいき、それぞれの工程には所要時間を記入していく。

出来上がったネットワーク図(アローダイアグラムPERT図とも呼ばれる)にはプロジェクト開始から終了まで通常いくつかの経路が現れる。経路をたどって各工程の所要時間を足し合わせていくとその経路の所要時間が求められ、その中で最大のものがプロジェクト全体の工期の見積りとなる。

クリティカルパス

所要時間が最大となる経路に存在する工程はどれか一つでも遅れると全体が遅延するため、重要な工程のみが集まった「クリティカルパス」(critical path)と呼ばれる。

全体の工期を短縮するにはクリティカルパスを短縮しなければならないため、スケジュールや人員配置の変更、資源の集中投下などの判断をうことが必要となる。

その際、ある工程の所要時間が変化すると、これまでとは別の経路クリティカルパスになる場合があるため、PERT図の作成と分析はプロジェクト進行中に何度も繰り返しなうことが重要となる。

(2019.8.27更新)

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