アグリゲーション【aggregation】アグリゲート/aggregate
概要
データのアグリゲーション
データ処理やデータベースの分野では、複数のデータを集約して統計値や要約情報を得る処理をアグリゲーションと呼ぶことがある。例えば、売上データを日別や月別に合計したり、平均値や最大値を計算したりする処理が該当する。また、複数の情報源(データソース)から集めたデータ群を加工し、分析しやすい統一された形式にまとめることをデータアグリゲーションと呼ぶこともある。
リンクアグリゲーション
ネットワーク分野では、複数の通信回線やポートをまとめて一つの論理的な回線として扱う技術を指す場合がある。例えば、「リンクアグリゲーション」では、複数の物理ポートを束ねて帯域幅を拡張したり、冗長性を高めたりすることができる。ネットワークスイッチやサーバのネットワーク接続で用いられ、通信性能や可用性を向上させる。移動体データ通信でも、端末と基地局の間の通信で複数の無線チャネルを束ねて高速化する「キャリアアグリゲーション」が行われることがある。
オブジェクトのアグリゲーション
ソフトウェア設計やオブジェクト指向の分野では、複数のオブジェクトを一つの構造としてまとめて扱う関係を表す概念としてアグリゲーションという語が用いられる。クラス同士の関係性の一種であり、あるオブジェクトが複数のオブジェクトを構成要素を持つ「has-a関係」を表現するものである。構成要素は独立して存在することができ、強い所有関係を表すコンポジション(composition)と区別される。
アカウントアグリゲーション
金融・フィンテック分野では、複数の金融機関の口座情報を一つのサービスに集約して管理・表示する仕組みを「アカウントアグリゲーション」と呼ぶ。銀行口座、証券口座、クレジットカードなどの情報を横断的に参照できるサービスなどが該当し、サービス間をオープンAPIで連携させるオープンバンキングの普及とともに広く利用されるようになっている。
