コンバージョンレート 【conversion rate】 CVR / コンバージョン率 / CV率

概要

コンバージョンレート(conversion rate)とは、企業と何らかの接触を持った見込み顧客のうち、実際に顧客やサービス会員に転換(conversion)した人の割合。例えば、オンラインストアの来訪者のうち商品を購入した人の割合をこのように呼ぶ。

通常はECサイトやネットサービスなどのWebサイトについて用いられる指標で、サイトへの訪問者のうち、成約や会員登録、資料請求など、サイト側にとって「成果」となる行動を起こした人の割合を意味する。

コンバージョンレートが0%ならば来訪者が誰も商品を購入しない状態を状態を表し、100%ならばすべての来訪者が商品を購入したことを表す。このが高いほど、見込み顧客を少ないコストで効率よく顧客に転換できていることになる。

サイト訪問者数に対する割合だけでなく、流入経路ごとに算出する場合もある。例えば、外部の様々なサイトに様々なパターンの広告を出稿している場合に、流入元のサイトや表示内容(クリエイティブ)ごとにコンバージョンレートを算出し、最も効果の高かった出稿方法を割り出すといった手法が用いられることもある。

CRO (コンバージョンレート最適化/CVR最適化)

オンラインショップなどのWebサイトの改善手法の一つで、コンバージョンレートを向上させる施策をうことをコンバージョンレート最適化(CRO:Conversion Rate Optimization)という。

来訪者が購入や申し込みなどの手続きをわず離脱するのを防ぐための施策を指し、サイト内で外部からの流入から成約へ至るまでの動線の見直し、入力フォームの改善、購入案内などへの誘導の仕方の改善などがわれる。

具体的にどのような手法が効果的かは分野や個別のサイトによっても異なるため、ユーザーインタビューなどの定性的な調査や、複数のパターンを試して効果の高い方を確かめるA/Bテストなどの定量的な調査を繰り返して徐々に改善していくことが多い。

(2018.11.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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