読み方 : レイシーチャート

RACIチャート【RACI chart】RACIマトリクス

別名  :RACI図/責任分担表/責任分担マトリクス/responsibility assignment matrix

概要

RACIチャートとは、あるプロジェクトを構成する各工程について、チーム内の誰がどのような役割で関わるかを定めて表の形で示したもの。業務の分担や責任の所在を明確にすることができる。
RACIチャートのイメージ画像

一般的な作図法では、表の最上段の行にメンバーを、左端の列にタスクをそれぞれ列挙し、升目に各人の各工程における役割を書き入れていく。複数のチームや部署が関わる場合は個人ではなく集団を単位とする場合もある。

役割は「R」「A」「C」「I」の4つあり、該当するアルファベットを書き入れる。「R」(Responsible)は工程の実行責任者で、その工程の実施に責任を持つ。複数人でも良いが、誰が責任者なのかを表すため、責任を負う一人を「R」、共同作業者を「S」(Support)とする場合もある。

「A」(Accountable)は説明責任者で、工程の進捗や完了について外部への説明責任を負う。責任の所在を明確にするため、複数置くことはできない。小さなタスクではRと兼務とする場合もあるが、管理職やプロジェクトリーダーなど、職制上の責任者をAとすることが多い。

「C」(Consulted)は協業先あるいは相談先で、その工程について何らかの知見を持っており、Rが判断に迷ったときに相談を受け付ける。「I」(Informed)は報告先で、Rが工程についての状況や進捗を報告しておくべき人物を指定する。CとIはいなくても複数でも良いが、あまり多すぎると進行の妨げとなることがあるため厳選すべきとされる。

(2025.8.30更新)

他の用語辞典による「RACIチャート」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「RACIチャート」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平26秋 問46】 プロジェクトチームのメンバの役割や責任を定義するものとして、最も適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
令7修7 問41】 表は,RACIチャートを用いた,ある組織の責任分担マトリックスである。条件を満たすように責任分担を見直すとき,適切なものはどれか。