RSVP 【Resource reSerVation Protocol】
概要
RSVP(Resource reSerVation Protocol)とは、TCP/IPネットワーク上で通信を行う一対の機器間を結ぶ経路の帯域を予約する制御情報のやり取りを行うためのプロトコル(通信規約)。1997年にIETFによってRFC 2205として標準化された。通常の運用ではIPネットワーク上を流れるデータはどれも平等に扱われるが、音声通話やビデオ会議、映像の生中継など即時性が必要な用途では即時性や連続性が求められる。
RSVPはそのような種類の通信のために、あらかじめ経路上の回線や通信機器の資源を確保し、優先的に送受信を行うよう制御する。RSVPによって一定の通信品質を確保した通信サービスをIntServ(Integrated Services)という。
インターネットなど複数の管理主体を横断する大規模なIPネットワークで用いるには複雑すぎ、また、特定の通信を優先的に取り扱うことについての交渉やコスト負担を調整するメカニズムがないこともあり、閉域網で実験的に利用されるに過ぎなかった。
頭文字語は素直に略せばRRPとなるはずだが、フランス語で手紙の末尾に欠く常套句“R.S.V.P.”(Réspondez s'il vous plaît:お返事ください)に合わせてこのようになった。
(2018.5.10更新)