読み方 : スケジュールこうりつしすう
スケジュール効率指数【SPI】Schedule Performance Index
スケジュール効率指数とは?
プロジェクトマネジメント手法のEVMで利用される指標の一つで、作業の進捗が計画に対してどの程度達成されているかを数値で示したもの。ある時点までに完了した作業の予算コストの合計(EV)を、その時点までに達成すべき作業の予算コストの合計(PV)で割って求める。

SPIは「EV÷PV」という式で求められる。「EV」(Earned Value)は実際に完了した作業を予算ベースで金額換算した値、「PV」(Planned Value)はその時点までに完了しているはずだった作業を同じ基準で換算した値である。例えば、計画では100万円分の作業を終えているべき時点で、実際に完了しているのが80万円分であれば、SPIは0.8となる。
算出されたSPIの値が「1.0」であれば計画通り、1.0を上回れば予定より前倒しで進んでいる状態、1.0を下回れば遅延が生じている状態を意味する。SPIが1.0を基準としてどれだけ離れているかによって、遅れや進みの程度を定量的に把握できる。
SPIの利点は、進捗を感覚や主観ではなく、計画値と実績値の比率として定量的に示せる点にある。担当者の見込みに頼った報告と異なり、完了した成果物をもとに算出されるため、関係者間で認識がそろいやすい。また期間の途中でも算出できるため、遅延の兆候を早い段階で察知し、要員の追加や作業順序の見直しといった対策を検討する材料にもなる。
一方、SPIにはいくつかの限界もある。プロジェクト終盤になると残作業が減るためSPIが自然と1.0に近づき、遅延を正確に反映しにくくなる。また、作業量ベースの効率しか測れないため、クリティカルパス上の重要工程が滞っていても、軽微な作業が先行していればSPIが高く出ることがある。SPIだけで全体の状況を判断するのは難しく、コスト効率を示す「コスト効率指数」(CPI:Cost Performance Index)や、現場の具体的な状況と組み合わせて評価することが求められる。