リスクファイナンス 【リスクファイナンシング】 risk finance / risk financing

概要

リスクファイナンス(リスクファイナンシング)とは、企業経営やプロジェクトマネジメントなどでなわれるリスク対策の一つで、リスクが顕在化した時に備えて財務的、資金的な手当てや備えをしておくこと。保険への加入などが該当する。

将来想定される有害な事象やその被害を「リスク」(risk)というが、企業活動においてはリスクが顕在化すると損失が発生する。この損失に備えるための資金的な方策を総称してリスクファイナンスという。

リスクファイナンスは大きく分けて「リスク保有」と「リスク移転」に分かれる。リスク保有は自ら損失を負担することで、想定される損失が大きい場合は企業の存続に関わる致命的な損害を免れるために一定の積立金、準備金、引当金、借入金などを用意することが多い。

リスク移転」は契約に基づいて他者にリスクの一部または全部を移す方策で、一定の対価を支払う代わりにリスクが顕在化した際の損失を肩代わりしてもらう保険などがこれに当たる。例えば、毎月決まった額の火災保険料を支払い、いざ火災が起きたら被害額を保険金として受け取ることで損失を免れることができる。

(2021.12.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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