読み方 : コンティンジェンシーよび

コンティンジェンシー予備【contingency reserve】

概要

コンティンジェンシー予備とは、プロジェクトの計画で設けられる予備の資金や期間のうち、事前にリスクとして認識されていた事態が顕在化した場合に備えて積み立てられたもの。
コンティンジェンシー予備のイメージ画像

プロジェクトの計画時に、将来起こりうる事態として想定されたトラブルや遅延(「既知の未知」と呼ばれる)などのために、あらかじめ確保された予算や期間の余裕分である。「コンティンジェンシー」(contingency)は不測の事態や偶発的な出来事を意味する語であり、プロジェクト管理ではリスク対応の一環として扱われる。

例えば、特定の作業工程で一定の確率で追加作業が発生する可能性があると事前に分かっている場合、その分の時間や費用をあらかじめ見込んでおくことがある。ソフトウェア開発では、バグ修正やテストのやり直しに要する時間を考慮してスケジュールに余裕を持たせることがあり、これもコンティンジェンシー予備の考え方に該当する。

コンティンジェンシー予備はPMBOKではコストやスケジュールのベースラインに含まれており、リスクが顕在化した場合にはプロジェクトマネージャの裁量で使用することができる。通常の計画に対する単なる余剰ではなく、リスク対応計画の一部として管理される資源である。一方、事前に認識できない不測の事態(「未知の未知」と呼ばれる)に備えるための予算や期間を「マネジメント予備」(management reserve)という。これは事前は予測が困難なリスクに対応するための追加的な余裕であり、コンティンジェンシー予備とは設定の目的や管理方法が異なる。

資格試験などの「コンティンジェンシー予備」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平25秋 問42】 プロジェクトにおいて、当初のプロジェクト範囲に含まれている、予測はできるが発生することが確実ではないイベントの対策費用のことをコンティンジェンシー予備という。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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