データディクショナリ【data dictionary】データ辞書

複雑なシステムを大人数で開発したり、長期間に渡って修正・機能追加などを重ねていくと、すでに存在するデータ項目に気づかずに、同じものを微妙に異なる名称で重複して登録してしまったり、違う種類のデータなのに気づかずに同じ名称を与えてしまったりすることがある。
データディクショナリはこうした事態を避けるため、システム全体で扱うデータをすべて定義して列挙し、開発チーム全体で共有する。小規模な場合は文書ファイルなどの形で作成することもあるが、大規模な場合はこれ自体を一つのデータベースにしたり、専用のデータ管理システムを用いたりする。
DBMSのデータディクショナリ
データベース管理システム(DBMS)によっては、あるデータベースの定義や管理に関連するデータを格納するために作られたデータベースをデータディクショナリということがある。
通常のデータベースと同じくテーブル(表)やビューなどで構成され、内部には管理対象のデータベースのテーブルやビュー、インデックス、スキーマ、制約、ユーザーや権限などに関する情報があらかじめ決められた構成で記録される。
(2020.2.5更新)
「データディクショナリ」の関連用語
他の用語辞典による「データディクショナリ」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「データディクショナリ」
- 大塚商会 IT用語辞典「データディクショナリ」
- 日経 xTECH ITレポート(キーワード3分間講座)「データ・ディクショナリ」
- 日経 xTECH IT基本用語辞典「データディクショナリ」
- NTT西日本 ICT用語集「データディクショナリ」
- 情処用語辞典「データ・ディクショナリ」
- WhatIs.com (英語)「data dictionary」
- Techopedia (英語)「Data Dictionary」
- PC Magazine (英語)「data dictionary」
資格試験などの「データディクショナリ」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【平23春 問35】 DBMSが管理するデータ,利用者,プログラムに関する情報,及びそれらの間の関係を保持するデータの集合体はどれか。