SSIS【SQL Server Integration Services】
SSISとは?

企業では、販売管理や会計、顧客管理など目的ごとに別々のシステムが稼働しており、それぞれが独自の形式でデータを保持している。データを一か所にまとめて分析しようとすると、形式の違いが障壁となる。
SSISはこの障壁を取り除くためのツールで、複数のシステムやファイルからデータを収集し、加工して、目的の保存先へ転送する一連の流れをひとまとめに管理できる。この処理は一般に「ETL」(Extract/Transform/Load)と呼ばれ、SSISは代表的なELTツールの一つである。
SSISにおける処理の単位は「パッケージ」と呼ばれ、接続先の指定から読み込み、変換、書き出しまでを順に定義する。変換処理では、文字列の整形、重複の除去、データ型の変換、集計、条件による処理経路の切り替えなど、多様な操作を行うことができる。接続先はSQL Serverのほか、Oracle Database、MySQL、CSVファイル、Excelファイル、FTPサーバ、Webサービスなど様々な形態に対応する。
設計は専用ツールのグラフィカルな操作画面上でマウスなどを用いて行う方式が標準で、処理を表す部品を矢印でつなぐ方式を採るため、データの流れを視覚的に把握しやすい。プログラムコードを一から書かずとも複雑なフローを構築できる一方、スクリプトを組み込んで細かな制御を加えることも可能である。コマンドラインツールを使った設定や実行管理にも対応している。
作成したパッケージはSQL Server付属のスケジューラ(SQL Serverエージェント)と連携させることで、夜間や一定間隔での自動実行が可能である。実行時にはログが記録され、エラー発生時の代替処理や管理者への通知といった制御も設定できるため、定型的なデータ処理の安定した運用に向いている。データウェアハウスの更新やシステム間連携、定期的なファイル取り込みなど、データ活用基盤の整備を目的として広く使われているツールである。