トランザクションデータ【transaction data】トランザクションファイル
別名 :transaction file/トランデータ

“transaction” とは「取引」を意味する英語で、顧客との商品の受発注や支払い、納品などを記録したものをトランザクションデータということが多い。いつ、誰に、何を、何個売り、代金はいくらで、いつ納品・支払いか、といった具体的な事実が記録される。
広義には、原料や部品の購買、製品の生産、社員への給与支払い、経費の精算など、業務上発生する様々な出来事の記録を含める場合もある。業務が発生する度に追記されるため、時間の経過と共にデータ量は増え続ける。なお、データベース管理システム(DBMS)の「トランザクション処理」とは直接の関係はない。
トランザクションデータは、顧客の名称や所在地、商品名、価格といった基本属性をまとめた「マスターデータ」と組み合わせて管理されることが多い。売上記録に商品コードだけが記されていても内容は伝わらないが、商品マスターと紐付けることで具体的な取引内容が明らかになる。静的な基本情報がマスターデータ、動的な活動記録がトランザクションデータという位置付けである。
蓄積されたトランザクションデータは、業務分析にも活用される。小売業では販売履歴から売れ筋商品の把握や在庫管理の最適化に役立て、金融機関では入出金記録をもとに不正取引の検知を行うことができる。ECサイトでは購買履歴を参照した商品レコメンドにも応用される。業種や対象業務によっては個人の購入履歴や金融取引情報など機密性の高い情報を含む場合があり、暗号化やアクセス制御など適切な保護が求められる。
(2026.5.10更新)