デフォルトコンストラクタ 【default constructor】
概要
デフォルトコンストラクタ(default constructor)とは、オブジェクト指向プログラミング言語の持つ機能の一つで、特に指定のない場合に呼び出される規定のコンストラクタ。言語によって意味や機能が異なる。クラスベースのオブジェクト指向プログラミングでは、インスタンスの初期化を行うメソッドであるコンストラクタ(constructor)と呼ばれるクラス名と同じ名前のメソッドを定義する。インスタンスの生成時に呼び出されて実行される。
Javaなどのデフォルトコンストラクタ
Javaなどの言語では、開発者がクラス定義の際に明示的にコンストラクタを記述しなかった場合にコンパイラが暗黙的に作成してくれる、何もしないコンストラクタをデフォルトコンストラクタという。引数は無く、何の処理もしないが、親クラスのコンストラクタを自動的に実行してくれる。
C++などのデフォルトコンストラクタ
C++言語などでは、引数を指定しなかったときに呼び出されるコンストラクタをデフォルトコンストラクタという。一つのクラスに対して引数が異なる複数のコンストラクタを定義して呼び分けることができるが、引数を指定しない場合に呼び出されるものが該当する。そもそも引数が定義されていないコンストラクタのほか、引数はあるがすべてデフォルト引数が設定されており、呼び出し時に引数を指定しなくてもよいコンストラクタなども含まれる。
(2023.5.30更新)