PMP 【Project Management Professional】 プロジェクトマネジメントプロフェッショナル
概要
PMP(Project Management Professional)とは、プロジェクトマネジメント(PM)の手法や知識などの標準化を推進する非営利団体プロジェクトマネジメント協会(PMI:Project Management Institute)が認定している、PMについての国際的な資格。ITに限らず様々な分野のプロジェクトに汎用的に適用できるマネジメント手法についての資格である。同団体が発行するPMBOK(Project Management Body of Knowledge)と呼ばれる知識体系に基づいて、PMについての知識や技能を問う試験が課される。受験者はPMに関する体系化されたアプローチ、方法論、事例に関する知識、プロジェクトマネージャとしての姿勢などが問われる。
受験者は申込時に日時を指定し、最寄りの試験施設(テストセンター)に赴いてコンピュータによる択一式の試験(CBT:Computer-Based Testing)を受ける。試験は230分(10分の休憩を2回挟む)の間に180問の四択問題が出題され、5問は採点されない予備問題となっている。合否は試験終了後すぐに通知される。出題は原則として英語だが、日本では補助的に日本語訳を表示する方式での受験が認められている。
受験資格
大卒以上の学位を有する場合は4,500時間以上の実務経験と36ヶ月以上のPMに関する経験が必要で、高卒の場合はそれぞれ7,500時間、60ヶ月が必要となる。
さらにPMI指定の研修期間で35時間以上の研修を受講して修了すると受験資格を得ることができる。不合格の場合は1年以内に3回までの範囲で再受験することができる。
CCR (Continuing Certification Requirements)
PMPの有資格者には継続的な学習・研修プログラムの履行が求められ、資格の維持・更新のために必要な「CCR」(Continuing Certification Requirements)と呼ばれる要件が定められている。
有資格者は3年ごとに一定の単位数の研修などを修了したことを証明しなくてはならず、クリアできなかった場合は1年間PMP資格が停止される。1年以内にCCRを満たすことができれば資格は復活するが、できなければ失効し、再受験が必要となる。
CCRでは継続的な学習や専門家としての活動などを「PDU」(Professional Development Unit)と呼ばれる単位で計測する。PMIの認定する研修を1時間受講する学習量が1PDUとされ、0.25PDU単位で取得することができる。PMP有資格者は3年間に60PDU以上の活動を要求される。