アンバンドル 【unbundle】 アンバンドリング / unbundling
概要
アンバンドル(unbundle)とは、切り離す、ばらす、バラ売りする、などの意味を持つ英単語。関連する複数の要素にまたがる製品や事業などを、細かい単位に分割・分離することを指すことが多い。製品やサービスの販売について用いられる場合は、それまで一つにまとめて販売されていた商品を要素ごとにばらし、個別に購入・契約できるようにすることを指す。インフラ的なサービスの場合は、設備やネットワークを一括して管理・運用してきた事業体の分離・分割を伴う場合がある。
電力業界の発送電分離と販売自由化、オペレーティングシステム(OS)製品へのWebブラウザなどの基盤的なソフトウェアの抱き合わせ販売禁止などの例が挙げられる。
通信のアンバンドル
通信業界では、加入者へのアクセス回線を基幹網から分離し、アクセス回線を保有するNTT東西以外の通信事業者がアクセスサービスを提供できるようにする規制緩和のことをアンバンドルということが多い。
日本の通信業界では長年、市内電話網などのアクセス回線を独占的に保有・運用するNTT東日本・NTT西日本(および旧電電公社・分割前NTT)のみが末端の加入者への通話などのサービスを提供してきたが、アンバンドルの実現により、他の事業者がアクセス回線のみを借り受け、通信局内で自社通信網に接続して独自の通信サービスを提供できるようになった。
(2020.3.4更新)