バッファメモリ 【buffer memory】

概要

バッファメモリ(buffer memory)とは、異なる種類の機器や回路の間でデータをやり取りするときに、処理速度や転送速度の差、タイミングのズレなどを補うためにデータを一時的に保存しておく半導体メモリ装置メモリ領域のこと。

バッファメモリ装置の形で実装したもので、外部の機器や回路などとの間で送受信するデータを蓄積し、必要なタイミングで送り出すことで、装置間の速度差、伝送速度と処理速度の差などを吸収することができる。

例えば、プリンタの印刷速度は通信速度より遅いため、コンピュータなどからデータを受信しながら印刷を進めると、印刷が間に合わずに取りこぼすデータが出てしまう。これを防ぐため、プリンタ内部にバッファメモリを用意して受信したデータを貯めておき、順番に印刷するという制御がわれる。

通信機器コンピュータ内部の部品など、外部とデータのやり取りをう装置には何らかの形で専用のバッファメモリを内蔵していることが多い。バッファは必ずしも半導体メモリ装置である必要はなく、プリンタなど大容量のデータを扱う機器ではバッファ用にハードディスクなどのストレージ装置を内蔵している例もある。

(2023.3.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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