ESSID 【Extended Service Set Identifier】

概要

ESSID(Extended Service Set Identifier)とは、無線LAN(Wi-Fi)における無線アクセスポイント(AP/親機)および無線ネットワーク識別名。32文字(バイト)までの英数字で構成され、ネットワーク管理者が任意に設定することができる。複数のAPが同じESSIDを名乗り、同一のネットワークを構成することもできる。

無線電波は届く範囲を任意に設定することができないため、複数の電波が届く範囲に端末(子機)がある場合にどれが自分の所属するネットワークか分からなくなる場合がある。このため、無線LANではAP識別名を発信し、端末が接続先を選択できるようにしている。

識別名にはAPMACアドレスをそのまま流用した48ビットBSSID(小規模ネットワーク向け)と、管理者が任意に指定できるESSIDは(中規模以上のネットワーク向け)がある。現在では規模に関わらずESSIDを設定して運用するのが一般的であるため、単にSSIDといえばESSIDを指すようになっている。

ESSIDには任意のネットワークを表す「ANY」という特殊な識別名があり、端末がANYへの接続をリクエストするとどのAPにも接続することができる。この機能は第三者が不正に接続するのに悪用されることがあるため、現在ではANY指定による接続を受け付けない「ANY接続拒否」機能を搭載するAP製品が増えている。

(2018.6.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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