読み方 : オアかいろ
OR回路【OR gate】ORゲート/論理和回路
概要

OR回路は二つの入力信号と一つの出力信号を持つ。正論理では「H」(High:高電圧)を論理値の「1」または「真」(true)、「L」(Low:低電圧)を「0」または「偽」(false)に対応させる。負論理ではこの対応が逆になる。
正論理の場合、二つの入力のうち少なくとも一方が「H」であれば出力は「H」となり、両方が「L」のときにのみ出力が「L」となる。「H」と「L」を2進数の「1」と「0」に対応付ければビットOR演算として、真理値の「真」「偽」に対応付ければ論理演算の論理和として機能する。
2入力1出力が基本形であるが、3入力以上のOR回路も一般的であり、複数の入力信号のうち一つでも「H」ならば出力が「H」となり、すべて「L」のときだけ「L」となる。現在の入力の組み合わせだけで出力が決まる「組み合わせ回路」に分類され、過去の入力状態を保持する機能は持たない。AND回路やNOT回路と並んで最も基本的な論理ゲートの一つである。
回路図で使用する図記号はIECやMIL/ANSI、DINの各規格がそれぞれ定めており、日本のJIS規格はIEC規格の図記号に準拠している。実務や教材ではMIL規格に由来する扇形の記号も広く用いられる。OR回路が用意されていない場合でも、NAND回路またはNOR回路のみを組み合わせることで等価な回路を構成できる。これはNANDゲートとNORゲートがいずれもあらゆる論理回路を表現できる「万能ゲート」(ユニバーサルゲート)としての性質を持つためであり、実際の集積回路の設計でもNAND回路を基本素子として構成されることが多い。
(2026.7.9更新)