URI 【Uniform Resource Identifier】

概要

URI(Uniform Resource Identifier)とは、情報サービス、機器など何らかの資源(リソース)を一意に識別するためのデータ書式を定義した標準。URLはURIの形式の一つである。

一般的にはインターネット上のデータサービス、機器などの所在情報を表すURLとして用いられることが多いが、対象はネット上の資源に限定されない。また、所在情報だけでなく対象の識別情報を記述するURN形式も定義されている。

URIの冒頭は資源の種類や資源へのアクセス方法などを表す「スキーム名」(URIスキーム)と呼ばれる識別子で始まり、続いて「:」(コロン)で区切って各スキームごとに定められた書式で資源の識別情報や所在情報を記述する。

例えば、URL形式で記述された「https://example.com/index.html」というURIの場合、「https」がスキーム名、「//example.com/index.html」がHTTPスキームで規定された資源の所在を表す表記である。この例では「example.com」というホスト上の「/index.html」というパスで指定されるファイルを表している。

スキーム名スキームごとの書式IANAIETFなどの登録機関や標準化団体などによって標準が定められている。企業などが自社システムで標準にない独自のURI書式を用いることもある。「javascript:」のように特定の業界やソフトウェアなどで慣用的に広まっている非標準の書式もある。

もともとネットワーク上の資源の所在情報を記述する書式の標準として「URL」(Uniform Resource Locator)が定義されたが、これを拡張し、位置に依存しない資源の識別情報である「URN」(Uniform Resource Name)を追加してURIが定義された。従来URLと呼ばれてきたものは現在はURIの一部であるが、現在でも所在情報のことをURLと呼ぶことが多く、また、URL(だけ)のことを指してURIと呼ぶことも多い。

(2024.3.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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