隠しフィールド 【hiddenフィールド】 hidden field

概要

隠しフィールド(hiddenフィールド)とは、Webページの入力フォームに設けられた、システム側が設定した値を送信するための項目。入力欄が無く画面に何も表示されないが、他の項目の入力値と共に特定の値がWebサーバに送信される。

HTMLのinputタグtype属性を「hidden」に設定した要素で、テキスト入力欄や選択肢などの操作要素は何も表示されず、閲覧者はその存在を画面上で確認することはできない。サーバ側があらかじめ設定した値を単純に送り返す用途に用いられることが多いが、ブラウザ側でスクリプトにより値を設定したり変更する場合もある。

隠しフィールドのフィールド名はname属性で、値はvalue属性でそれぞれ指定する。例えば、「<input type="hidden" name="UserID" value="123456789">」のように指定すると、フォーム内に「UserID」という項目が内部的に現れ、値が「123456789」に設定される。

隠しフィールドは、サイト内のページ間を行き来してもユーザーIDセッションIDのような識別情報が維持できるように設定することが多い。通常の操作方法では閲覧者が意識することはないが、技術的にはブラウザ側で内容を確かめたり書き換えて送信することが可能であるため、意図的に書き換えると管理者が想定しない操作が可能になってしまうような用途には用いるべきではないとされる。

(2023.2.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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