数値文字参照 【numeric character reference】 文字参照 / character reference
概要
数値文字参照(numeric character reference)とは、HTMLやXMLなどSGMLから派生したマークアップ言語で、文書中に(ある特定の)文字を直接記すことが難しい場合に、代わりに文字コードの番号を用いて文字を指し示すことができる記法。表記したい文字を、Unicode/ISO 10646の文字番号(コードポイント)で表す方式で、十進数を用いる場合は「&#番号;」、16進数を用いる場合は「&#x番号;」のように表記する。HTMLでは「数値文字参照」(numeric character reference)、XMLでは「文字参照」(character reference)という。
例えば、日本語のカタカナの「ア」は文字番号 U+30A2 であるため、文書中で「ア」あるいは「ア」と記述すると、Webブラウザなどの処理系がその箇所を「ア」という文字で置き換えて表示・印刷してくれる。
小なり記号(<)や大なり記号(>)など、言語仕様上特別な意味を持つためそのまま表記することができない文字を記載したい場合や、文書作成・編集時に使用しているコンピュータに用意されていない言語の文字を扱いたい場合(英語仕様のソフトウェア環境で日本語文字を記述する場合など)に用いられる。
一方、HTMLやXMLなどの仕様によって定められた文字の「名前」を用いて文字を指し示す記法は「文字実体参照」(HTML)あるいは「定義済み実体」(XML)という。例えば、「&」記号を「amp」という名前を用いて「&」のように指し示すことができる。
(2023.11.10更新)