ネットワークインフォメーションセンター 【NIC】 Network Information Center
概要
ネットワークインフォメーションセンター(NIC)とは、インターネット上のドメイン名の最上位階層であるトップレベルドメイン(TLD:Top-Level Domain)ごとに置かれた、ドメインの管理を行う団体。ドメイン名は「www.example.com」のように「.」で区切られた階層構造になっており、右端から順にトップレベルドメイン、セカンドレベルドメイン、サードレベルドメインというように呼ぶ。
トップレベルドメインは国・地域ごとや組織種別・用途ごとなどに設けられ、それぞれに管理団体が置かれセカンドレベル(*.comなど)あるいはサードレベル(*.co.jpなど)のドメイン名の登録を受け付けている。
ドメイン名の割当状況を管理するデータベースを運用し、そのトップレベルドメインのルートDNSサーバを設置・運用する団体をネットワークインフォメーションセンターあるいはドメイン名レジストリという。
NICが直にドメイン名の割当希望者からの登録申請を受け付け、販売・発行する場合もあるが、登録機能が分離されて他の事業者にも開放されている場合がある。NICへの登録申請を仲介するドメイン名の販売事業者のことを「レジストラ」(registrar)という。
また、地域や国ごとにIPアドレスなどの各種のネットワーク資源の管理・登録を行う団体を地域インターネットレジストリ(RIR)および国別インターネットレジストリ(NIR)というが、国別トップレベルドメイン(ccTLD)ではNIRがNICを兼ねる場合もあり、また、NIRからNIC機能が分離されても団体名に○○NICという名称が残っている場合(APNICやJPNICなど)がある。
どのような主体がNICを務めるかはドメインごとに様々で、民間非営利団体やISP連合、政府機関、専門の営利企業などがNICとなっている例がある。日本を表すJPドメイン名(.jp)のNIC機能はJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター/旧JNIC)が担っていたが、2002年にはJPNICが新たに設立した日本レジストリサービスに移管された。