name属性 【name attribute】

概要

name属性(name attribute)とは、HTMLの要素(タグ)の中で設定することができる属性(attribute)の一つで、当該要素をページ中で識別する名前(識別子)を与えるもの。

ある要素を他の要素から指し示したいとき、name属性を宣言することでその要素に固有の名前を与えることができる。id属性でも識別名を与えることができるが、こちらは主にCSSJavaScriptで要素を指し示したいときに利用される。

form要素で入力フォームを作成し、入力内容をサーバに送信する際、input要素やselect要素textarea要素など個々の入力要素の識別名としてname属性のが用いられる。特殊な指定値として、 "_charset_" でフォーム送信時の文字コードを指定でき、 "isindex" でisindex要素の代わりとすることができる。

frame要素やiframe要素でページ内を複数のフレーム(領域)に分割してそれぞれ別のURLを表示する場合、フレームにname属性を設定することにより、a要素などのtarget属性でどのフレームを対象にページ遷移などの操作をうか指定することができる。

a要素などのリンク先として指定することができる。<a href=“ページのURL#識別名”> と指定すると、ページ中でname属性にその識別名が設定された要素の先頭箇所が飛び先となる。「#」以下の部分を「フラグメント識別子」と呼び、ページ内リンクの場合は「#識別名」のみで良い。この記法はHTML5では廃止され、代わりにid属性を用いて指定する。

(2023.4.13更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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