DOCTYPE宣言 【DOCTYPE statement】 文書型宣言
概要
DOCTYPE宣言(DOCTYPE statement)とは、SGMLやHTML、XMLの文書の冒頭に記述する宣言文で、マークアップ言語の種類やバージョン、言語の仕様を定義した文書型定義(DTD:Document Type Definition)の所在などを示すもの。「<!DOCTYPE」で始まる記述で、ルート要素のタグ名(マークアップ言語の種類)、DTDの参照方法(SYSTEMまたはPUBLIC)、DTDの種類や所在を示す識別子(規格で定められた公開識別名またはDTDの存在するURI)を順に記述する。
Webブラウザなどマークアップ文書を解釈・処理するソフトウェアは、冒頭のDOCTYPE宣言に従って言語の種類やバージョンを認識し、指定されたDTDなどを読み込んで文書の解釈を始める。文書の記述内容が同じでもDOCTYPE宣言が異なっていると解釈の仕方が変わり、最終的な表示結果などが変化することがある。
バージョン4までのHTMLやXHTMLの場合は「<!DOCTYPE HTML PUBLIC “公開識別子” “W3Cなどが公開しているDTDのURI”>」という書式になり、公開識別子は “-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN” のようにHTMLのバージョンや表示モードなどを指定する。HTML5のDOCTYPE宣言は「<!DOCTYPE html>」のみと定められている。
(2020.5.18更新)